新日石と新日鉱ホールディングスの経営統合は、売上高13兆円超という世界メジャーの仲間入りを実現させた。この再編劇には「コンビナート・ルネサンス」の進展が作用していると、筆者は説く――。

 

経営統合合意の出発点となった
水島コンビナート

2008年には、日本の石油業界のあり方を変えるような大きな出来事が続いて起こった。

1つは、12月に発表された、新日本石油と新日鉱ホールディングスによる「経営統合に関する基本覚書」の締結である。この経営統合が実現すると、売上高で準メジャー級のイタリアのENIを上回る大規模石油会社が、日本に誕生することになる。そして、それは、国内の石油元売り業界のさらなる再編・統合を引き起こすきっかけともなるであろう。