サラダのドレッシング、フレンチと和風はどちらがヘルシーだと思うだろうか。食事の糖質を減らす「糖質制限」を前提にすると、和風よりフレンチを選ぶべきだ。また「カロリーハーフ」や「ノンオイル」をうたう商品も、通常品より糖質が多い恐れがある。正しい「糖質制限」の方法を解説しよう――。

※本稿は、西脇俊二『ハードワークでも疲れないカラダを作る! 糖質制限2.0』(KADOKAWA)を再編集したものです。

「和風」や「ゴマ」よりフレンチドレッシングが低糖質

ランチでのサラダバイキング。さて、あなたはいつも、何ドレッシングを選んでいるでしょうか。和風ドレッシング、ゴマドレッシング、フレンチドレッシング……ダイエット中なら、この中で選ぶべきは、どのドレッシングでしょう?

※写真はイメージです(写真=iStock.com/VeselovaElena)

実は、この中でもっとも糖質が低いのは、フレンチドレッシングです。一般的なドレッシングの100g当たりの糖質量は、フレンチドレッシング5.9g、和風ドレッシング15.9g、ゴマドレッシング17.1g程度です。ゴマドレッシングとフレンチドレッシングを比較すると、糖質量は実に3倍近い違いがあるのです。

ダイエットをしている方と食事をすると、和風ドレッシングなどを選ばれる方が目立ちます。なぜですかと聞くと、「フレンチドレッシングはこってりしていそうだから、サッパリ和風ドレッシングにしました」と答える方が多いのですが、残念ながらそれは不正解です。

ヘルシーなイメージの強い野菜にも糖質が多く含まれているため、サラダ自体、食べるべきか検討してほしいところです。しかし社会人は付き合いもありますし、サラダを食べなくてはならないシーンもあるでしょう。また、私の推奨するダイエットでは「理想体重に至ったら、増減2キロ以内なら糖質を摂ってもいい」というルールもありますので、野菜が好きな人は野菜を食べてもかまいません。

「カロリーハーフ」や「ノンオイル」の糖質量は多い

ただし、現在理想体重にいたっていなくて本当にやせたい人、きっちり体重を管理したい人には、食物をイメージでとらえることなく、正しい糖質量をぜひとも知っていただきたいと思います。フレンチドレッシングがこってりした印象と裏腹に糖質が低いように、食品が含む糖質量は食品のイメージと必ずしも一致していません。