私が提案したいのは、まずA4用紙に片づけるエリア全体の見取り図を書くこと。そのうえで、一日「1カ所15分」で片づけられる範囲までエリアを細分化することです。片づけを細分化して、日々の片づけを積み上げていけば、片づけの習慣が身につき、片づけ「後」にすぐに散らかってしまうというリバウンドも防ぐことができます。

ほかにも「すぐに」「つねに」片づけられるようになる対処法を挙げました。ぜひ実践してください。

つまずく3ポイント別の対処法はこれだ
▼【片づけ前】なかなか始められない人は
・書類は机に置く前に「捨てるか残すか」決める
「置く」という動作が「あとで」という発想につながる
・少しずつやる
場所が広い場合は、スペースを分割して、一日「1カ所」「15分」と時間と場所を区切るとよい
・始める時刻を決める
その日のイベントとして認識すれば取り組みやすい
・人を呼ぶイベントを企画する
人に見られることで片づける意欲が高まる
▼【片づけ中】途中で中断してしまう人は
・ゴールイメージを決める
大掃除、日々の片づけなど終わった状態をイメージすれば、続ける意欲が高まる
・必要かどうかの判断は「1アイテム15秒以内」で
悩まないことが中断を防ぐポイント。迷ったら過去に使ったかどうかを検証し、使っていなければ捨てる
・分別に悩むモノは「保留箱」へ
残すか捨てるかどうしても決められないときは、ひとまず「保留箱」へ入れて、あとで判断しよう。どんどん進めることが重要
▼【片づけ中】リバウンドしてしまう人は
・自分のクセを意識する
無意識に散らかしてしまう行動、クセがあるはず。このクセを意識することがまずは重要
・しくみやルールを1つ取り入れる
自分のクセが明らかになったら、それを防ぐしくみ、ルールをつくる
(例)机にペットボトルを置いてしまう
○残っているなら冷蔵庫へしまう
○空ならゴミ箱へ捨てる など
「あとで」からまず目指すべきは「すぐに」。最後は「つねに」へ。
小松 易(こまつ・やすし)
かたづけ士
2005年に「スッキリ・ラボ」を開業。経営者向けのコンサルティングや企業研修、講演などで片づけを指導。著書に『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』など。
(構成=百瀬 崇 撮影=的野弘路 写真=iStock.com)
【関連記事】
60代の後悔"不要品は捨てればよかった"
「壁紙のはがれ」を業者に頼むと大損する
古着で"インスタ起業"年商5億目指す24歳
バカほど「それ、意味ありますか」と問う
頭がいい子の家は「ピザの食べ方」が違う