SNSの場で信用を得ている小規模ビジネスの経営者として言えるのは、ネット上で発信する声をより本格的にすれば、より多くの反応が返ってくるということだ。人生経験を売りにしてもいいし、意義のありそうな部分だけ切り取っても、人を出し抜く物語を創作してもいい。

「当事者」としての説得力

しっかりとしたデジタル・プレゼンスを作り上げるコツは、自分が当事者だという意識だ。何を言いたいのか、誰に言いたいのか、そして何より大切な、どうしてそのメッセージを発するのが自分なのか、それをちゃんと意識していなくてはならない。説得力が必要だ。

デジタル・プレゼンスを作り上げることの素晴らしい点は、その人となりが見えることだ。わたしが何百万人と読者を持つブロガーにたくさん取材していて何度も耳にしたのは、ブログやサイトというのは自分の家のリビングルームの延長、または小さなブティック、店の軒先のようなものだということだった。自分の個人的なスペースで、ちゃんとマナーを守ってさえくれれば誰でも来られるように、自分の生活をちょっとだけ開放した場所なのだ。

ライバルがいるなら、超ニッチを狙え

わたしがウィメン・オンラインを立ち上げた時、女性向けに特化したマーケティングを手がける会社はたくさんあったし、オンラインコミュニティで仕事をするデジタル会社もたくさんあった。

もちろん、企業使命を起点とするマーケティング活動に特化した会社もたくさんあるが、わたしの知る限りでは今もまだ、企業使命を起点とした組織や活動と、ネット上の女性コミュニティの影響力を結びつけたデジタルマーケティング会社は他にない。事務系のコンサルティング会社でもよかったが、やはり、わたしは社会を変えようと願う女性たちの影響力をデータベースとして作りたかった。無料配布のソフトウェアやブログのおかげで、安上がりに仕上げることができた。