「怒りだけでは社会はいい方向に動かない」

坂爪さんは「人間関係をどう構築するか、相手の気持ちをどう理解し、応えるか、そんな基礎訓練が学校、地域、家庭で行われていない」と指摘する。自身も18歳のとき、好きな人とどうコミュニケーションをとればいいのかわからず、いわばストーカー行為をしてしまったという。それを回避するためには「いろいろな意見を持っている人たちとコミュニケーションする」。そんな場が必要だと主張する。

そして坂爪さんは、そういった「孤独の義憤」を持つ高校生らにNPOなどに参加してみることを勧める。「怒りだけでは社会はいい方向に動かない。その義憤を社会性のある行動に移してほしい」。

自分や相手の気持ちをオープンに話すことからコミュニケーションは始まる。本書は高校生のみならず、思春期の子を持つ親も必読だ。

坂爪真吾
1981年生まれ。東京大学卒。一般社団法人ホワイトハンズ代表。風俗店で働く女性の生活・法律相談事業「風テラス」などで性問題解決に取り組む。
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