組織のトップに立つ人には、マイケル・クライトンを見習ってほしいと思います。1週間でもいいから旅に出て、空白の時間をつくるべきです。経営者が日々の仕事に忙殺されているようでは、会社の将来は危ぶまれます。部下を引き連れての旅ではいけません。外部との交信もシャットアウトします。誰にも邪魔されることなく考えるとき、見えてくるものがあるはずです。

組織のトップではなくても、スケジュールを白くすることができれば、空いた部分を中長期的な目標に向かうための時間とすることができます。会社に勤めているのであれば、新規プロジェクトを企画立案したり、ステップアップのための勉強をしたりと、予定に追われていてはなかなかできないことに着手できるでしょう。

スケジュールを白くするためには能動的なタイムマネジメントが必要です。しかし、能動的なタイムマネジメントの実行は、容易ではありません。

予定を執行する能力は向上したが……

インターネットやデジタル機器の発達とともに、現代人の予定を執行する能力は飛躍的に向上しています。しかしスケジュールを組み、計画を練る能力は低下しているのではないでしょうか。スマートフォンやパソコンのスケジュールアプリだけでスケジュール管理をしていると、その傾向は強くなるように思います。

スマートフォンなどのスケジュールアプリには一覧性がありません。一覧性がないと、明日の予定、1週間後の予定、1カ月後の予定、そのさらに先の予定を、連続したスケジュールとして視覚的に把握することができないため、重要な仕事を軸に予定を組むという、本来あるべきスケジューリングができなくなるのです。