すでに、一部地域でガスの価格競争は始まっている。大阪ガスが管轄する近畿圏では、関西電力がガス小売りに参入し、値下げ競争が勃発。

例えば、1カ月33立方メートルのガスを利用する場合、大阪ガスだと月額利用料は5279円だが、関電ガスに切り替えると、17年4月時点で最もお得な「なっトクプランeo割(早期契約割引)」(※18年1月末まで申し込み可。割引される期間は19年4月分までの予定)を利用することで、4562円まで引き下げられる。この例だと月々数百円単位の割引だが、長い目で見れば大幅な固定費削減になることはたしかだ。

その他エリアの動向を見ると、中部3県は従来東邦ガスの管轄だが、今後は中部電力が競合相手に。関東でも東京電力が参入予定で、値下げ競争も予想されるが、本格始動が今年7月にずれ込んだことから、先行きは不透明だ。

このように、ガス小売りの新規事業者は電力会社が主体。まだ電力会社のほうも切り替えていない人の中には、ガス自由化を待って、電力・ガスのセットプランでそれぞれの料金を引き下げることを検討している人もいるだろう。

その場合、電力会社とガス会社、どちらのセットプランが安くなるか比較検討を。各社の電気・ガス代を比較できるサイト「エネチェンジ」(https://enechange.jp)が便利だ。

なお、ガス自由化後に何もしなければ、既存のガス会社との契約が続いていくだけなので、急に供給が止まることは絶対にない。電力自由化の際には「すべての方が4月までに契約先を変更する必要がある」という虚偽の情報で勧誘されるケースも頻発したようなので、家族で情報共有し、注意しておきたい。