電力会社選び「得する手順 損する手順」
4月1日から、私たちはどこから電気を買うか自由に選べるようになります。
これまでは東京電力や関西電力など、地域ごとにあらかじめ決められた電力会社からしか電力を買うことができませんでした。が、4月から電力の小売が全面自由化され、私たちは好きな企業と契約できることになります。
さまざまな企業が電力の小売業界に参入を決めており、すでに料金プランの値下げ競争が始まっています。
毎月必ずかかる電気料金を上手に節約できれば家計のやりくりも楽になるはず。今回は、電力自由化時代の固定費見直し術、そして気をつけてほしいことをご紹介します。
およそ8兆円ともいわれる電力自由化の市場規模。多くの企業が参入を決めています。みなさんがよくご存じなのは、ソフトバンクやauなどの通信事業者などでしょうか。テレビのCMなどでもよく見かけます。
それ以外にも、商社(三菱商事×ローソンや丸紅新電力)、都市ガス(大阪ガスや東京ガス)、石油元売り(昭和セル石油やJXエネルギー)、鉄道会社(東京急行電鉄)などなど……異業種の会社が参入を決定しています。その企業数は130社以上になります(2月18日時点)。
この新規参入組は、今の大手電力よりも割安なプランを提供しなければ、お客さんを獲得できません。そこで、価格競争が起こり割安なプランが出てきています。
どうやって選ぶ? 料金プラン
では、たくさんの電力会社や電力小売事業者、その料金プランの中から、自分に合ったものをどのように選べばよいのでしょうか。
【step1】自宅の電気使用量を確認
まずは、自宅の電気使用量を確認してみましょう。
電力会社から毎月投函されている「検針票」で、1カ月の電気使用量、契約種別(従電電灯Bなど)、契約アンペア数(40アンペアなど)、電気料金がわかります。
【step2】電力小売事業者のウェブサイト
これらをもとに、気になる電力小売事業者のウェブサイトをチェックしてみましょう。その多くで、電気料金のシミュレーションができるはずです。
たとえば、東京ガスの場合、検針票の数値を入力するだけで、現在の契約内容と東京ガスの料金プランを比べることができます。