2016年秋、鳴り物入りで日本に初上陸した「Apple Pay(アップルペイ)」。サービス開始から約半年が経過した今、改めて、検証してみたい。アップルペイは、実店舗やネットでの買い物時、iPhoneなどで決済できるサービス。決済は、あらかじめ対応の電子マネーやクレジットカードを登録したうえで行う。
利用できる端末は、17年5月現在で「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」「アップルウォッチ2」。ネット利用時に限っては「iPhone 6」や「iPad」などの旧端末もOK。
以前から「おサイフケータイ」というサービスは存在していた。しかし、おサイフケータイ対応スマホはAndroidのみだったため、アップルペイ導入は、スマホ保持者の過半を占めるiPhoneユーザーに大歓迎された。
おサイフケータイが主要な電子マネーに概ね対応するのに対し、アップルペイに設定できる電子マネーは3種限定。プリペイド式電子マネー「Suica」とポストペイ(後払い)式電子マネーで知られる「iD」「QUICPay」である。基本的に「アップルペイが使える場所=3つの電子マネーのどれかを使える場所」となる。
なお、アップルペイにはクレジットカードも設定できるが、クレジットカードを選択してもiDやQUICPayを通じて決済する。アップルペイの読み取り機は電子マネー対応のものであり、クレジットカードの読み取り機能が備わっていないからだ。
よって、アップルペイに対応するのは、原則としてiDやQUICPay搭載のクレジットカードとなる。代表的なのは、iDの発行元であるNTTドコモの「dカード」QUICPayの発行元のJCBブランドのカードなど。
ただし、カードによっては、券面に電子マネーのマークがなくても、実はiDやQUICPayと繋がりがあり、アップルペイに設定できる場合も。このあたりは少々わかりづらいので、アップルペイの公式サイトから対応するカードをチェックしてみてほしい。
今年3月にはアメックスが提携を発表するなど、アップルペイで利用できるカードは増加している。新しくカードを作らなくても、手持ちのカードを設定できる可能性がどんどん高くなっているのだ。