白人至上主義は保守ではない

ACUのダン・シュナイダー事務局長が「オルト・ライトはまったく保守ではない」というタイトルで講演して過激な団体に一発かます場面もあったが、参加している保守系団体も一枚岩ではなく、個々の政治的な主張の相違は存在しているものの、「小異を捨てずに大同の下に結集している」ことがアメリカ型イベントの特徴であろう。

トランプ政権と共和党連邦議員はこれら保守派の人々が求める減税を重視する税制改革を推進する圧力の下に置かれている。CPACの会場に押しかけている保守派のリーダーたちの背後には彼らによってネットワーキングされた保守派の有権者集団が存在しており、それらの人々がトランプ政権の減税政策に大きな期待を寄せている。トランプ大統領が準備している減税政策は共和党保守派にとって改革の本丸だ。トランプは自身を当選に導いた保守派勢力の意向を受けて税制改革を推進していかざるをえない。

そのような背景の中で、トランプ政権初の予算教書が3月16日に連邦議会に示された。その際、トランプ政権がかねてからアナウンスしていた「歴史的な税制改革」の公表は先送りされることになった。重要政策である税制改革の方向性はいまだ不透明感漂う状況となっている。メキシコからの輸入に重税を課すというトランプの「公約」は本当に実現してしまうのだろうか。