【土井氏お勧め“話し方本”の名著10選】

▼「言葉の魅力を会得できる本」編

『魔法のコンパス道なき道の歩き方』西野亮廣(著)/主婦と生活社
ビジネスの原理原則への深い理解と、卓越した言葉選びのセンス。いわゆる『タレント本』の域を完全に超えています

『アート・スピリット』ロバート・ヘンライ(著)、野中邦子(訳)/国書刊行会
画家のエドワード・ホッパーやマン・レイを育てた名教師の熱血芸術指南書。これからのビジネスにはアート魂が必要

『かもめのジョナサン 完成版』リチャード・バック(著)、五木寛之(訳)/新潮社
本当に仕事ができる人は、仕事そのものを楽しみ、挑戦のためには孤独も恐れない。そう、ジョナサンのように

『たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉』見城 徹(著)/双葉社
落ち込んでいるときにも魂を鼓舞してくれる苛烈な言葉の数々。成功する人の言葉とはこういうものだと納得します

『ビジネス・フォー・パンクス』ジェームズ・ワット(著)、高取芳彦(訳)/日経BP社
イギリスのクラフトビール会社創業者による、ベンチャー魂あふれる強烈な一冊。言葉はとことんパンク、内容は真摯

▼「話し方がわかる本」編

『“トークの帝王”ラリー・キングの伝え方の極意』ラリー・キング(著)/ディスカヴァー・トゥエンティワン
稀代の名司会者による話し方講座。彼が出会った超一流のゲストたちの優れたトークの実例と、その分析が秀逸です

『決定版 田中角栄名語録』小林吉弥(著)/セブン&アイ出版
※セブン-イレブン、オムニ7(セブン-イレブンの通販サイト)で販売
ブームの『角栄本』の中でも、本人の言葉が中心という点で一押し。一つ一つの言葉がけが深く、重みがあります

『その話し方では軽すぎです! 大事な人に会う15分前の「話し方レッスン」』矢野 香(著)/三笠書房
言葉遣いがいい加減では、話の中身の信頼度まで疑われます。NHK直伝の正しい日本語表現を徹底解説した一冊

『TED TALKS』クリス・アンダーソン(著)、関 美和(訳)/日経BP社
多くの仕事がフリーランス化していく中、人前で自分のアイデアや理念を語る技術はますます重要になると思います

『ある広告人の告白[新版]』デイヴィッド・オグルヴィ(著)、山内あゆ子(訳)/海と月社
現代広告の父による偉大な古典。実践的な話を、これだけユーモアとウィットに富む表現で語る才能に圧倒されます

土井英司

出版マーケティングコンサルタント。エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。多数の著者をプロデュースし、『人生がときめく片づけの魔法』は158万部を突破。ビジネス書評家でもあり、日刊書評メールマガジン「ビジネスブックマラソン」編集長を務める。
 
(構成=川口昌人 撮影(本)=早川智哉)
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