簡潔なメモならばスマホでも十分

この数年、手帳や付箋にメモを書くことがほとんどなくなりました。その代わりに使っているのがスマートフォンです。いまどき「紙とペン」でメモを取るのは時代遅れではありませんか?

私もかつては常に大きめの付箋を持ち歩き、手帳に付箋を貼り付けて、アイデアを練っていました。しかしスマートフォンなら付箋は散らかりませんし、「あ、ペンがない」と慌てる必要もありません。

三菱ケミカルホールディングス会長 小林喜光氏

紙の手帳がメーンだったときには、自分の関心領域に近い新聞記事をみつけると、内容を書き写すこともありました。いま各紙の電子版にはクリッピング機能があり、参照したい記事はボタンを押すだけで保存できます。手元で検索もできますから、分厚い資料を持ち歩かずにすみます。いまも手帳は持っていますが、メモは会社や家族の緊急連絡先くらい。そして念のため秘書が日程を書き込んでくれています。

会議中にメモを取るときも、スマートフォンを使っています。次に自分が何を発言するべきか。忘れないようにキーワードを入力します。

スマートフォンの画面はそれほど大きくありませんから、一度に多くの情報をみることはできません。長い文章を入力するのも面倒です。私が「デジタル人間」に変わってしまった理由を考えると、どんなことでもキーワードやキャッチコピーといった短い言葉で表現することを心がけているからかもしれません。