優待の本質は「死ななければ負けない」
23年前に投資をはじめた当時の私は、株式投資にまわすお金を捻出するため、徹底的に支出を減らすことを決意しました。「給料の8割を投資にまわす」というかなり厳しいルールを自分に課し、麻酔なしで虫歯の治療を行うなど、ひたすら支出を削って投資資金を捻出していました。
私がはじめて買った株は吉野家ホールディングスとワタミの2社で、配当と優待を合わせた利回りが約5%ありました。これは言い換えれば、「20年死ななければ、絶対に損をしない」ということでもあります。ディフェンシブな考え方ですが、優待によって生活コストを下げることができればその分だけ投資にまわせるお金を増やせるため、ケチな性格の私にとってはぴったりの考え方でした。
その後は投資スタイルを変えて値上がり益をメインに考えるようになり、今から約12年前に「億り人」となりましたが、節約すること自体が好きで、支出が減ることに喜びを感じる性格自体は変わらず、優待銘柄も保有し続けています。優待銘柄を探す際は、配当と優待の合計利回りが5%を超えていることをひとつの基準にしています。
しかし、株価が大きく下がって損をしたり、優待が廃止になってしまっては元も子もありません。魅力的な優待ほど、続けるには企業側に体力が求められます。特に営業利益が赤字になっている企業や、配当・優待の原資になりうる利益余剰金がマイナスになっている企業は優待を継続する体力がなく、すぐに優待を廃止してしまったり、資金調達のために増資を行って株価下落を引き起こすケースがみられます。購入前に、企業の財務状況は必ずチェックしましょう。
利用範囲が限られているとお得になりやすい
私が優待目的でよく購入するのは、食品や店舗の商品券がもらえるような、生活に直結する銘柄がメインです。わが家で使っている調味料はダイショーの優待でもらったものですし、家族と外食に行く際も、優待が使えるお店がほとんどです。特に、マクドナルドのハンバーガーはお金を払って食べたことがありません(笑)。
日本マクドナルドHDや松屋フーズHDの優待は、メニューの中から自由に一品を選べる方式なので、うまくメニューを選ぶことで優待利回りは上がります。マクドナルドを例に挙げると、190円の「ハンバーガー」と760円の「倍ビッグマック」では4倍の価格差がありますから、なるべく高額なメニューを選んだほうがお得です。
買い物金額に応じたキャッシュバックや、お客様感謝デーの5%割引などが受けられるイオンの優待なども同様で、なるべく消費をイオンに集中させることで受けられるメリットが増え、実質的な利回りは向上していきます。
ライザップの優待は、24時間使えるセルフ型ジム「チョコザップ」の月額料金が半額になるというものですが、チョコザップは一部店舗でカラオケやワークスペースを提供しているため、体を鍛える習慣がない私でも、終電を逃した際にネットカフェの代わりに使えるため気に入っています。
また、優待の利用範囲や使用先が限定された優待は、行使する人が少ないぶんお得になりやすい傾向があるため、好んでよく購入しています。
たとえば、ワキタの優待でもらえる1万円分の利用券は大阪市にある「ホテルコルディア」でしか使えない代わりに、優待利回りだけで5%を超えます。私は大阪へ行く際は必ずコルディアへ泊まると決めているため、かなりの節約になっています。また、居酒屋を運営する一家ホールディングスの株主優待も、首都圏にしか店舗がない代わりに優待利回りは高めです。
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