あほ~!

 

ゲ! スミヤン!

 

あほあほあほあほ!
ビジネスマンたるもの
円高の影響くらい理解しておけ。

 

ボヨヨ~ン

電車内で出てくるなって!

 

円やドルなどの通貨を交換する市場を「外国為替市場」、
通貨の交換比率を「為替レート」と呼ぶ。
為替相場は、需要(買いたい量)と
供給(売りたい量)のバランスで決まるんじゃ。

 

需要と供給! 経済のキホンじゃんか!

 

円を買いたい人が増えると「円高」。
これは、円の価値が上がったということだ。
アメリカ人から見るとドルが安くなることだから「ドル安」とも呼ばれる。

 

円高で円の価値が上がると、日本人は得なんじゃないの?

 

うむ。
たしかに、円高のときに日本人がアメリカに
旅行して買いものするとお得!

 

半額最高! フ~!

 

逆パターンで、
アメリカ人が円高のときに
日本に旅行に来ると買い物が高くつくから
アメリカからの観光客は減ってしまう。

 

ゲ!
わが静屋百貨店のインバウンドも
減るじゃないか!

 

その通り!
円高はよいことばかりじゃない。
日本の輸出型企業にとっても、円高はかなり厳しい。
売上台数が同じでも
1円円高になっただけで、トヨタ自動車の
1年間の営業利益は400億円減ると言われている。

 

たった1円で400億円!?
そうか。
だから、サンジョウのアニキも嘆いてたのか。

 

逆に、輸入型企業にとってはウハウハじゃ。
日本はエネルギー資源の90%以上、食料の約60%を輸入に頼っておる。
円高になると、ガソリン価格や食品の価格が下がるんじゃ。

 

生活費が下がるのは、うれしい!
結局、円高っていいことなの?
悪いことなの?

 

損する人も得する人も、
それぞれたくさんいるが、
日本全体で考えると、輸出した品物が
あまり売れなくなったり
日本に来る外国人が減ったりするから、
やはりマイナスと言っていいじゃろうな。

反対に、アメリカにとっては円高(=ドル安)になると
日本からの旅行客が増えたり
日本への輸出が増えたりするので好都合だ。

だからいま、アメリカの
トランプ大統領は
「ずっと円安なのは日本がそのように
誘導しておるのだ! やめたまえ!」と
日本を攻めておるのじゃ。

 

円高がいかに景気に影響するのかがわかったよ。
日本全体にとっては円安(ドル高)のほうが
メリットが多いなんて考えたこともなかった。

 
監修 塚崎公義
久留米大学商学部教授。1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。経済分析、経済予測などに従事し、2005年に退職して久留米大学へ。『なんだ、そうだったのか! 経済入門』など著書多数。
(監修=塚崎公義(久留米大学教授) 作画=室木おすし [第5回テーマ=円高、円安])
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