もしもの破綻に備え預金は分散させる

普通預金、定期預金は預金保険の対象で、銀行が破綻しても、元本1000万円までと、そこにかかる利息は全額保護されます。1000万円を超える分は保護されませんから、マイナス金利政策で銀行の疲弊が懸念される今は、念のため、1行につき1000万円までを目安にするのが無難です。

確定拠出年金で預金している人の場合、確定拠出年金で積み立てているのと同じ銀行に個人で預金すると、それぞれを合算して1000万円までが保護される上限となります。

最後に。お金の運用について金融機関に相談するのは少し危険です。金融機関は、嘘は言いませんがメリットをとくに強調し、デメリットはさらっと話す、という程度のことはしています。心得ておきましょう。

井戸美枝(いど・みえ)

社会保険労務士・CFP。神戸市生まれ。身近な経済問題をやさしく解説する講演やテレビ出演、記事執筆で人気。厚労省社会保障審議会企業年金部会委員。『専業主婦で儲ける!』など著書多数。
 
(高橋晴美=構成 宇佐見利明=撮影)
【関連記事】
税務対策で急増!?「タンス預金」のリスク
ゼロ金利で加速! 住宅ローンの借り換えメリットを瞬時に計算
歴史が教える「お金の超確実な貯め方、稼ぎ方」
「黒田バズーカ」限界でアベノミクス終焉のカウントダウン
ボーナスを預けるなら、定期預金? 外貨預金?