地銀ネット支店なら利息「30倍」も

金利が低い今の時期、定期預金は、長期のものではなく、1年ものを選びましょう。

狙い目はネット銀行や地方銀行のネット支店です。メガバンクの1年定期が0.01%なのに対し、オリックス銀行は0.15%です。

地方銀行のネット支店とは、地方銀行がインターネット上に開いている支店のことです。たとえば愛媛銀行・四国88カ所支店の「100万円限定だんだん定期預金」は0.3%。香川銀行・セルフうどん支店の「超金利トッピング定期預金」は0.25%です。

0.3%なら、金利はメガバンクの30倍。100万円を1年間預けた場合の利息は、0.01%では100円なのに対し、0.3%では3000円(税引き前)に膨らみます。

ネット銀行やネット支店との取引をする場合には、各銀行のホームページにアクセスし、郵送などのやりとりで口座を開設します。届いたキャッシュカードを使って、コンビニや提携銀行のATMからお金を入金し、ネットで定期預金に振り替えます。慣れてしまえば、さほど面倒ではありません。

入金は銀行が提携する金融機関の中から、無料で利用できるところを選べばコストもかかりません。お金を増やすには、コストを抑えることも重要です。

定期預金の多くは自動継続なので、満期が近づいたら、継続しても有利な運用ができるか、ほかと比べて見劣りしないかを検討しましょう。

定期預金は中途解約できるものの、気軽に引き出すわけにはいかず、無意識のうちにお金を使いこんでしまうという失敗も避けられます。

新たに口座を開く手間を考えても、ネット銀行やネット支店の定期預金は十分、利用価値があります。ただし口座を増やしすぎると管理が大変ですし、どこにいくらあるのかを把握できないようでは本末転倒。付き合う金融機関は絞ってください。