『ビジュアル ハッブル望遠鏡が見た宇宙』デボーキン他著 日経ナショナルジオグラフィック社

旧満州に生まれ九州・阿蘇地方に育った。夜空にはいつも満天の星が輝いていた。そのせいか、宇宙ものに引かれる。アインシュタインやホーキングの書物にも親しんだが、近年になく心がときめいたのが本書。ハッブル宇宙望遠鏡は1990年の打ち上げ以来、衛星軌道から深宇宙の観測を続け、数々の新発見をもたらした。計画の全貌や望遠鏡の構造などが詳述され、本格派の一冊になっている。しかし、主役はあくまでも150点におよぶ星空のカラー写真。宇宙の広大さに魅せられるとともに、地球の小ささ、かけがえのなさを思わざるをえない。環境破壊や戦争など地球規模の問題に影響力を持つ政治家・経済人のすべてに読んでほしい本だ。