日本国内にLCC(格安航空会社)が就航してから4年が過ぎ、新たな局面を迎えている。今年5月には8社(※)のLCCが新たな航空連合「バリューアライアンス」を設立した。シンガポールのLCCであるスクートやタイガーエア、タイのノックエア、そして日本からもANAホールディングスが100%出資するバニラエアが名を連ねている。

連携の大きな目的は、会社間を超えた乗り継ぎチケットをワンストップで購入できるようにすること。これにより、フライトが遅延した場合でも無償で次の便が保証されるようになった。また、自社だけで拡大できないエリアへ向かう利用者の取り込みも可能とすることで利用者増加を目指す。フランチャイズ形式でネットワークを拡大しているエアアジアグループやジェットスターグループへの対抗する手段でもある。