組織票持たぬはずの小池氏のポスターだけが……

最後に小池氏になるが、大きな固定票を持っていないことが弱みだ。しかし奇妙なことが発生した。14日の告示日の多くの公営掲示板に、小池氏のポスターだけが貼られていたのだ。

11日夕方に出馬を決意し、12日に会見した鳥越氏はともかく、自民党と公明党がサポートする増田陣営の準備は十分だったはずだ。実際に「告示日2日前にポスターが各国会議員の事務所に届いていた」(都内自民党議員の秘書)とのことで、区議会が開催されて多忙な港区以外では、ポスターは貼られていて当たり前だった。

もちろん小池氏にも、かがやけTokyoなどから応援がある。しかしかがやけTokyoに所属する都議は3人で、けっして都内全域をカバーできるわけではない。では誰が小池氏を支援しているのか。

「締め付けの厳しい自民党東京都連に反発した人たちが、小池氏の支持にまわった」と言われている。11日に石原伸晃都連会長以下3名の名前で各支部長等に出された「都知事選挙における党紀の保持について」の書面があまりにも厳しく、これで小池氏に同情が集まったのだ。池袋で行われた「第一声」こそ、3陣営の中で集まりが最も悪かったが、街宣の都度、集まる人は徐々に増えている。

だが現在のところ、有力とされる3候補でさえ、当選ラインとされる200万票を確保していない。 

そこで、今後の選挙の展開が注目される。76歳の鳥越氏は1日にこなす街宣の数が最も少なく、17日の「新報道2001 」(フジテレビの)への出演も辞退したため、候補者同士の政策議論の機会が1つ失われた。しかし19日の「バイキング」(フジテレビ)では主要候補が3人揃い、鳥越氏は小池氏が街宣で述べた「病みあがり発言」を執拗に追及している。

さらに21日に発売された週刊文春は、鳥越氏が過去に女子大生とトラブルがあったことを報道。週刊新潮や週刊朝日も同氏のスキャンダルを報じている。

とはいえ、いまの段階ではどの候補も突出しているわけではない。小池氏は街宣で人を集めるが、2週目に入って疲れた様子も見え始めた。情勢調査では2人を追いかける増田陣営は、「これから挽回しなくては」とねじをまいている。

都知事選まであと1週間。首都東京に戦いの火花が飛び散っている。

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