40万円の犬の年間維持費は30万円!
額は高級車やマイホームに比べて小さいが、ペット購入も意外に維持費が大変だ。
Bさん(49歳男性・テレビ局勤務)はこの春、中学受験で合格した娘のお祝いとして、トイ・プードルを買った。生後2カ月ということもあり、値段は40万円とちょっと高め。それでも、「勉強を頑張った娘へのご褒美、兼、娘を支援した妻へのねぎらい」と奮発した。が、出費はそれだけではすまなかったのだ。
自宅内の犬用のゲージ、ドッグフード、狂犬病予防の注射などはもちろん想定していたものの、それだけで月1万円は軽く飛ぶ。さらに、合わせて年間10万円のペット保険2件に加入した(生後間もない犬なので、病気になるリスクも成犬より高いと説明されたため)。
加えて、季節ごとにペットトリミング代各6000円、ペット病院代など、低く見積もっても年間でトータル30万円はかかることがわかり、Bさんは青ざめた。月平均2万~3万円の新規の出費項目は、痛い。「生き物を飼う(買う)ことは、大変なことなんだ。やめとけばよかった」と嘆くのだ。
しかし、それは後の祭り。かわいい犬は、すでに家族同然。もろもろのコストをカットできるはずもない。前出の高級車、マイホーム、そしてペット……。買う決断は、くれぐれも念入りな「維持費」調べをしてからにしたほうがよいのだ。