シーン別「お礼」の例文

ケース1:交流会で知り合った

○○様とお話をすることができ、たいへんうれしく思っております。
ご縁をいただきまして、誠にありがとうございます。


POINT●交流会やパーティーなどでは不特定多数の相手と出会う。この文章の前後では、短い自己紹介と、以前にどんな会話を交わしたのかについて触れたい。

ケース2:会食の後に

あんなに美味しい日本料理をいただいたのは初めてです。
感激しました。


POINT●とくに目上の人には「初めての経験」であることや、「行きたいと思っていたが、高級すぎたり上品すぎたりして行けなかった」ことなどを伝えるのが効果的。

ケース3:営業先を紹介された

おかげさまで、ご紹介いただいた○○様と新規契約に至りました。
このたびは、ひとかたならぬご支援をいただき~


POINT●単にお礼を述べるだけでなく、手助けしてくれた相手の行為がいかに貴重なものであったかを、具体的に、十分に認識していると伝わるようにしたい。

ケース4:仕事で助けられた

○○様にはいろいろとお骨折りいただき、感謝の言葉もありません。
窮状から脱することができ、本当に助かりました。


POINT●苦労を厭わず時間を割いてくれたことに対するお礼の気持ちを相手にしっかり伝えることで、相手にも「報われた」と思ってもらえるようにしたい。

ケース5:贈り物をもらって

このたびは見事な南国フルーツを頂戴し、ありがとうございました。
早速職場の皆でいただき~


POINT●「結構なお品をいただき」などがよく使われるが、形式的になりがちなので“お品”を具体的に書いたほうがいい。贈り物が気に入ったことも伝えたい。

ケース6:ありがとうの言い換え

いつも気にかけていただき
感謝しております。


POINT●継続的に世話になっている相手に対しては「ありがとう」ばかりでマンネリ化しがち。何かの折に、改まって感謝の気持ちを伝えるとインパクトがある。

平野友朗
1974年生まれ。筑波大学人間学類卒業。広告代理店勤務を経て、2004年にアイ・コミュニケーションを設立。13年には一般社団法人日本ビジネスメール協会を立ち上げ、ビジネスメールスキルの標準化に取り組む。『モノの書き方サクッとノート』(永岡書店)など著書多数。
(構成、文例作成=プレジデント編集部)
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