【基本のフレーズ】

◆~いただき、ありがとうございます。
――広く使われている定番のフレーズ。より丁寧にする場合は「誠に」を加えてもいい。

◆~の件では、たいへんお世話になりました。
――これも一般的なフレーズ。この後に具体的な感謝の言葉を続けたい。

◆おかげさまで~
――成果を報告する際に、前置きとして使える言葉。お礼の意味がより強くなる。

◆お気遣いをいただきまして~
――ある程度の期間にわたって気にかけてくれた相手に対するお礼を伝えるのにふさわしい。

◆本当に助かりました。
――お礼や感謝を置き換える表現。「別途謝意を書き添えるべき」という人もいるので注意。

◆感謝しております。
――「ありがとうございます」の気持ちをややかしこまって伝えたいときに。

◆感激しております。
――乱用すると白々しい感じになるので、“ここぞ”というときに使いたい。

◆ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
――手紙文なら「感謝の念にたえません」としたいとき、もう少し親しみを込めて。

◆うれしく思います。
――ややかしこまった表現を使いたいときには「うれしく存じます」もいい。

【“逆効果”の恐れがあるフレーズ】

◆厚く御礼申し上げます。
――ビジネス文書では一般的な表現だが、メールでは「慇懃無礼」に思う人もいる。

◆たいへん参考になりました。
――何について参考になったのか、具体的に書いておきたい。それがないと軽薄に見える。

◆○○さんにお願いして正解でした。
――ごく親しい間柄であれば問題ない。だが目上の人にはくだけすぎた表現。

◆ご丁寧にご対応いただき、ありがとうございます。
――皮肉になる恐れもあるので「ご丁寧に」は使わず、シンプルな言い回しにしたほうがいい。