矢野経済研究所の調べによると、2015年度のミネラルウォーター市場規模は、前年度比107.2%の2860億円になる見込みだ。同市場は11年度以降、拡大を続けている。15年度の市場拡大に大きく寄与すると見られるのが「フレーバーウォーター」だ。近年、様々な商品が登場している。
日本コカ・コーラはミネラルウォーターブランド「い・ろ・は・す」で、複数のフレーバーウォーター製品を販売している。これまでアロエ、りんご、みかん、スパークリングれもんなどを販売しており、今年3月には新たに「い・ろ・は・す サイダー」の販売を開始した。
フレーバーウォーターとジュースはどう違うのだろうか。日本コカ・コーラの広報部は「い・ろ・は・す」ブランドにおける考え方として「ベースが天然水であり、真水でもなく、ジュースでもない製品です。働いているときなどのブレーク時に、ちょっと甘いものがほしい、というニーズに応えるものです」と説明する。このほか、国産の素材を使っていることや19kcal以下のローカロリーであるといった特徴もあるという。
16年に入ってからも、メーカー各社が相次いで新たなフレーバーウォーター製品を市場に投入している。今後も市場の拡大が続きそうだ。
(大橋昭一=図版作成)