化粧品「マンダム ギャツビー」
日本でも人気の男性用整髪剤だが、インドネシア、シンガポール、マレーシアなどの東南アジアにおいても高いシェアを誇る。特にインドネシアではシェア70%超。同国で最も人気の「ギャツビー ウォーターグロス」は所得に合わせて購入できるよう7種類のサイズで展開し、年間販売総量1億8400万個。商品機能としては、高温多湿に対応したヘアジェルになっている。
精密機器「カシオ インド式 桁表示電卓」
数字はほぼ世界共通で「1,000,000」と3桁区切り表示だが、インドでは「1,00,00,000」と最初だけ3桁、その後は2桁で区切る慣習がある。手書きのポップなどは、このインド式桁表示で書かれていることから、インド人にとって馴染みのあるこの方式の電卓を作ったら需要があるのではと考えた現地社員のアイデアから生まれた。
家電「シャープ 2層式洗濯機」
温暖な気候のフィリピンでは洗濯物がすぐ乾くため、脱水機能がない洗濯機がシェアの40%を占めていた。そこに着目した同社では、50軒以上の一般家庭を訪問し、100名超の一般ユーザーへのヒアリングを実施。結果、2つの洗濯槽を搭載した「Double Washer」シリーズを発売、好評を博した。同社は、ASEAN全体でも洗濯機市場のシェア1位。
アニメ「テレビ朝日 ドラえもん」
1980年代からアジア諸国で放送開始、現在では世界37カ国(地域を含む)で放送されており、「ドラえもん」は日本発で最も広まった世界共通語のひとつ。インドでは2005年より放送開始、視聴率ナンバー1のアニメに。14年よりフランス、アメリカなどの欧米先進国でも放送開始。ネパール、ミャンマー、中東でも放送に向けて現在準備中。
(getty images=写真)