400人の「享年」を一覧表にして気づいたこと

私は「(極私的)気になる男たちの享年」なるものを、エクセルで一覧表にしています。気になる男の対象は、まず歴史に登場する人物。織田信長とか、ナポレオンとか、ベートーベンとかです。


歴史上の偉人のほか、作家やプロレスやプロ野球を含むスポーツ選手、内外の個性派俳優などの名前も(歴史上の人物は推定の享年)

次に私自身がすごいと思ったり、生き方に共感したり、なんとなく気になる存在も入れています。作家、画家、音楽家、政治家、映画監督、俳優などで、有名無名問わず。これに肉親や恩師、友人などを加え現在、一覧表には400人ほどの名前が並んでいます。男に限定したのも自分と照らし合わせて見る、という意図があるからで、この辺も極私的なわけです。

作り始めたのは10年ほど前。49歳の頃でした。何か目的があって始めたわけではなく、暇を持て余していた時、なにげなく作り始めたという感じです。

ただ、どこかに次のような思いもありました。50歳の大台を目の前にし、自分自身の来し方を振り返るとともに現状を見て、

「50年近く生きてきて、お前は何か成したのか」
「これまでの人生に納得しているのか」

という自問があったわけです。

気になる男たちは与えられた一生という時間で何かを成した。まあ歴史に名を残す大人物や類まれな才能を発揮した人たちと比較すること自体、身の程知らずというか、おこがましいのですが、その享年を知り、自分に残された時間を考え刺激にしようという意識があったのです。

それで、暇があるとエクセルの表に思いついた気になる人物の享年を調べては名前を打ち込むという作業を始めたのですが、当初の自分自身への問いかけはどこへやら。表にある人物の享年を見比べること自体が面白いというか、趣味のようなものになっていきました。

いろいろな発見があるからです。やはり気になるのは同じ年代。一覧表を作り始めたのは49歳ですから、その年齢の前後で死んだ人たちです。