協力メンバーはツイッターで募集

【田原】肝心の女子高生はどうやって集めているのですか。

【椎木】ツイッターで募集しました。「JCJK調査隊」と名づけて、いまは50人くらいいます。

【田原】本物の女子高生だって、どうしたらわかるんですか。

【椎木】首都圏のコとは直接会うし、地方のコはスカイプで話します。生徒証を見せてもらうので、そこはばっちり確認取れています。

【田原】彼女たちはアルバイト?

【椎木】いや、交通費などの実費は払いますけど、ほかは……。ボランティアみたいなものですね。

【田原】それでよくやってくれるね。

【椎木】今回もそうですけど、取材でテレビや雑誌に出てもらうことがあるんです。それ目当てのコも多くて、みんな楽しんでくれてるみたいです。

【田原】お菓子メーカーのほかには、どういう仕事をしたんですか。

【椎木】あとはリクルートさん。「パン田一郎」というキャラがあるんですけど、そのLINEスタンプのコンサルティングをしました。これは1000万ダウンロードいきました。

【田原】リクルートなんてプロ中のプロでしょ。どうして、いわば素人の椎木さんのところに頼むのかな。

【椎木】リクルートさんはおじさんが多いんですよ。女の人もいるけど、バリバリのキャリアウーマンばかりで何がカワイイのか、忘れかけちゃってる。だからカワイイものをつくろうとしても外れたものになるんです。あれ、いま私、キャリアウーマンを敵に回したかな(笑)。

田原総一朗
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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