「インプットだけでなく必ず使ってアウトプットの機会をつくることが大切です。英文を覚えたら、その英文を使ってメールでもいいので文章をつくってみる。ネットを開けばオンライン辞書がありますし、グーグルに自分の文章を入れてみて似たようなものが返ってくれば、こういう使い方があるのかとわかります。ヒアリングの学習には、面白い映画やテレビドラマを見ることです。例えば、人気テレビドラマの『セックス・アンド・ザ・シティ』は面白く、長時間のいい勉強になります」
スピーチ集を聞くこともお勧め。最近ではミシェル・オバマが大統領選挙の予備選で行った応援演説はわかりやすい。ビジネスパーソンは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式での演説を繰り返し聞くのもいい。ガイアックス代表の上田祐司氏は海外の旅行者に自宅に宿泊してもらう「カウチサーフィン制度」を利用し、英語に慣れる時間を取っている。
英語を苦手だと感じる日本人が多いのは、間違いを必要以上に恐れるからだともいわれる。チューリッヒ生命の日本における代表者の太田健自氏は、文法の骨格はきちんと押さえておくべきだが、精度はそれほど高くなくていいと話す。
(尾崎三朗=撮影)