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孫子の兵法に「巧遅は拙速に如かず」という言葉がある。場合によっては、ぐずぐずしているより、上手でなくとも、迅速に物事を進めるべきだということだ。ビジネスは今や「巧遅拙速」の世界となり、スピード優先のアウトプットを行って競合相手より一歩先んじることが力の差となって表れる時代となった。海外事業で相次いで大型のM&Aに踏み切ったLIXILグループ社長の藤森義明氏は決断のスピードの必要性を次のように言う。

「経営者としての私は『即断即決』を旨としている。M&Aのような重大案件の場合、実現までには相応の時間がかかる。しかし基本的な方針を固めたら、決断は速い。なぜなら、外部環境は刻々と変わる。決断しないまま状況が変化すると、変化した状況に合わせて、また検討しなおすことになる。そこでもし『とりあえず様子を見よう』と先送りすれば、永遠に様子見をしたまま何もしないことになりかねない。現状と向き合い、その時点でベストな判断を下すのが経営者だ。そのことに躊躇があってはならないと思う」(プレジデント誌14/2.3)

(的野弘路=撮影)
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