開発用地探しは「鵜匠」の気持ちで

40歳をはさむ1990年代の7年間、横浜支店で用地買収の指揮官を務めた。バブル崩壊期でも、社内で「マンション支店」と呼ばれたほど、次々にマンション開発の実績を上げた拠点だ。

約100人の所帯の大半は、取得した用地の整備から建設、販売までを担う事業担当で、そちらには課長が4人いた。用地担当のほうは自分1人。15人前後の担当者を自由に走らせ、その上に乗って動きをチェックした。2000戸分の用地を取得した年もある。