簡単! 欲望の暴走の止め方3

4. 欲求の手綱を握る3つのコツ
コツ1▼骨太の理由をつくる

悪い習慣を手放せる人は、次のような理由を言うケースがあります。

●10kgやせました! 健康診断で医者に怒られたから。
●タバコやめました! 子どもが生まれて健康に悪影響があるから。
●早起きするようになりました! 課長に昇進してとても業務が回らないから。

上記はなぜ理性が欲求に打ち勝てたかというと、強いやめる理由があったからです。

強力な理性の源となるのは、「強いやめる理由」です。

●なぜやめたいのか?
●それをやり続けるとどんな悪いことが起きるのか?
●やめると何が手に入るのか?
●周りの人にどのような影響がでるのか?

これらの質問に答えることで骨太の理由が見えてきます。

骨太の理由をつくることが日々の欲求の暴走を小さくするコツです。

コツ2▼常に決意をリマインドできる仕組みをつくる

私たちが欲求のなすがままになるのは、理性的でいないとき、決意を忘れ去った時です。

日常生活で毎日、毎瞬、ダイエットのことばかり考えてはいられません。意識し続けようという決意だけでは結局、欲求の暴走がはじまった時には理性の存在はどこにもない。

そこで大切なことは、どれだけ1日で思い出すタイミングを増やすかです。

何歳になっても大盛りですけど、何か

たとえば、最近は腕に巻くヘルス計が出ています。私も常に腕にはめていますが、常時自分の運動歩数を定量的に把握できます。また、消費カロリーも出てきて、残り何キロカロリー摂取できるのかも含めて数値でフィードバックがあるのです。

毎日腕に巻いているので嫌が応でも意識する。このように、常に思い出せる仕組みをつくることが、最初の決意の強さだけに頼らない継続のコツです。

常に、決意をリマインドするという意味では、「シンプルに記録をとる」こともおすすめです。たとえば、スマホをいじった時間をずっと記録し続けるとどんどん自己制御ができるようになります。「こんなにやっていたのか!」と定量的に意識できれば、やめたいという気持ちがどんどん高まってくるからです。

一世風靡したレコーディングダイエットも同じ理屈で効果があります。食べるという無意識行動を意識化することで欲求の暴走に身を任せず、記録によりコントロールを取り戻せるのです。