断捨離下手は「子どものせい」

4.  老母からの呪縛

母は子どもを心配する生き物でもあるが、これが哀しいことに「心配という名のコントロール」になりがちなのだ。わが子を心配しているという気持ちよりも「母の理想像から勝手にドンドン離れないで」という恐怖であることが多い。

これは自身が老母からこのメッセージを受け続けている人に起こりがちだ。

「私の思うとおりに生きてほしい」というシグナルを受け続けて大きくなった娘はその呪縛に縛られて身動きできない。

特に老母(姑も含む)の理想が高ければ高いほど、その「心配という名のコントロール」は孫にも及ぶ。「お母さん(老母)に褒めてもらいたい」という思いが無意識でもわが子を老母の理想に沿わせようとして「怒り」でコントロールしようとするのである。

5.  片付けが出来ない

家の中に物があふれ、常に「探し物」で時を費やす母は要注意だ。

「整理整頓」が出来ていない家庭はその主であるその家の主婦の「頭が整理整頓されていない」ことを指す。

頭の中が整理整頓されていないと、次に優先してやるべきことへのアクションができない。

すべてが「やっつけ仕事」になるので、自分の理想像から大きく外れることになり、その乖離がストレスを生む。自身が「片づけ下手」という問題が何故かすり替わって、混沌とした状態を招いているのは「わが子のせい」になりがちなのだ。

そういう母こそ、一念発起して「断捨離」を実行すると、変わるのは部屋だけではない。

いつのまにか、あんなに聞こえていた怒鳴り声が響かなくなっていることに気が付くだろう。

以上、大まかに5ポイント挙げてみたが、これらの共通点は「怒り」が母の「ストレス発散」であるということだ。