この人にはすべてがお見通しだ!

占い師に人生相談へ行くと、暗い部屋に通された。あなたが用意されたイスに座ると、占い師が開口一番こう話しかけてきた。「あなたは、何かに悩んでいますね」

あなたはドキリとする。

「(この人は、私のことを何もかもお見通しだ)――そうです。自分では解決できないことで思い悩んでおります。どうしてわかったのですか」

「やはりそうでしたか。私にはあなたの姿を見て、一発でわかりましたよ。あなたの肩のあたりから、モヤモヤした黒い霧のようなものが立ち上がっていますから」

「私の肩からそんなものが」

「そうです。私には見えるのです。あなたも特別な訓練を受ければ見えるようになります。ところであなたは目に違和感を抱いたことがありませんか」

「違和感……ですか、そういえば、よく錯覚のようなことが起きてしまいます」

「やはりそうでしたか。心の悲鳴が目に届いていますよ。あなたは白内障の疑いがありませんか」

「どうしてわかるのですか」

「やっぱり……そのメガネも替えたほうがいいかもしませんね」