当たり前の暮らしを継続できる
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在宅医療は費用が入院の半額以下で済むことも(費用の比較例)
在宅医療は費用が入院の半額以下で済むことも(費用の比較例)
2000年に施行された介護保険制度は、家族の介護に頼らない社会的介護サービスによって高齢者の在宅療養を支えることが目的である。スタート当初は国の役人に「走りながら考える制度である」と、言わしめたほど不完全であったが、制度運営が10年近く経過したことによって、利用が定着し、介護の問題を身近にとらえる人が大幅に増えた。
しかし、在宅介護の行き着く先、つまり、人が最期のときを迎える場所がどこか、という観点から分析すると、在宅介護の環境が充実してきたにもかかわらず、自宅で死を迎える人の比率は12%程度にすぎない。つまり、約9割近い人が病院や高齢者施設で死を迎えていることになる。昭和40年代当初は、この比率が全く逆で、大半の人が自宅で死を迎えた。今後、日本の介護・福祉は、さらなる在宅重視の方向性が示されていることを考えると、在宅死の比率を少しでも高めていくことが、避けて通ることのできない課題といえるだろう。
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(ジャーナリスト 中村聡樹=文)

