親の普段の様子を把握し伝えることが大切

要介護認定のながれ
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要介護認定のながれ

親が病気や認知症などで介護が必要になったら、真っ先に利用したいのが介護保険だ。訪問介護やデイサービスなどの介護サービスが1割の自己負担で利用できる。ただ、介護保険は医療保険のように窓口に保険証を提示すれば利用できるものではない。市町村に要介護認定の申請をして、「要支援1、2」、または「要介護1~5」のいずれかに認定されなければならない。

要介護認定とは、介護の手間を測る全国共通の基準(ものさし)だ。その判定によって、介護保険が利用できるのか、さらにはどの認定ランクに位置づけられるのかが決まる。認定ランクが高くなるほど介護の必要性が高く、使えるサービス量も増える。「要介護1」以上であれば、特別養護老人ホームなど介護施設への入所も可能となっている。要介護認定の受け方次第ではサービスが使えなかったり、利用できるサービス量が減る場合もある。