グラフを拡大
夫と妻のヘソクリの差はついに約3倍に!

さらに、耳を疑ったのは40~50代の妻に限定すれば、06年~12年の短期間に、ヘソクリ額が2~3倍と「超」がつくほど急上昇したのである。

「昨今の経済情勢や老後に対する不安もあり、将来への不透明感が増しているからこそ、いざというときのために備え、さらにヘソクリを増やしているのかもしれません」(調査元)

デフレ経済の深刻化、リーマンショック、そして3.11。00年代半ばからの様々な社会的要因が、妻のヘソクリ魂に火をつけたのだろうか。

さらに取材をすると昨今の既婚女性たちによるかなり強引なヘソクリ術が明るみに出た。例えば……。

「生命・医療保険商品には、一定期間経過すると、健康お祝い金といった名目でこれまで払った保険料が一部されるものがあります。夫はそのみを知らないので、還付金はそのま私のもの」(38歳・専業主婦)

「コンビニやスーパーなどに捨ててある他人のレシートで家計費の食費をこっそり水増しして、数百円を自分の財布に入れることもあります。レシートを出さない商店街の八百屋さんなどであえてお買い物し、家計簿には適当に費用項目を書いて、その額をヘソクリすることも」(36歳・専業主婦)

「金券ショップで、割引されたショップ券(ファストフードや百貨店、ギフトカード)を購入し、差額を手間暇代としていただきます」(29歳女性・銀行)

恐るべし、女性。執念のヘソクリに多くの夫たちはあいた口がふさがらないに違いない。35歳・不動産業の既婚ビジネスマンは「昼食はね、讃岐うどんチェーン店で天ぷら類や惣菜を注文せずに素うどんだけにすることで、1日100円浮かし、それで毎月1枚好きなCDを買うんですよ」と、小声で打ち明けたが、妻の“手口”はもっと大胆かつ巧妙だったのだ。

【関連記事】
男を大金持ちにする妻、落とす妻の法則
お金が貯まらない理由は、夫婦の会話にあった!
妻が夫の収入を食いつぶすメタボ家計簿
1億円の資産を30代で築いた主婦
財産分与 -専業主婦の妻のヘソクリは誰のものか