――企業のブランドロゴを変えた狙いは?

【柵山】国内と海外でロゴを使い分けていたが、海外で浸透している「赤のスリーダイヤ(三菱マーク)」が入ったロゴに統一した。創業100周年を迎える2020年度までに連結売上高5兆円、営業利益率8%以上を達成させる新たな成長戦略も打ち出した。電力や交通システム、エレベーター、ファクトリーオートメーション、自動車機器、人工衛星、パワー半導体、エアコンなどグローバルで強い事業をより強くして、もう一段高いレベルの成長を実現させたい。

国内市場でも激変の家電事業について、当社は事業別構成で約10年前と変わらない4分の1の割合を維持しているが、引き続き価値ある商品を提案しながら収益を確保し、バランスのとれた経営を推進するのが使命だと思っている。

三菱電機社長 柵山正樹
1952年、兵庫県生まれ。77年東京大学大学院工学系研究科博士課程中退、三菱電機入社。2008年常務執行役、10年専務執行役取締役、12年代表執行役執行役副社長、14年4月代表執行役執行役社長を経て、6月より代表執行役執行役社長取締役。

出身高校:私立灘高校
長く在籍した部門
:電力システム
座右の書(または最近読んだ本)
:延岡健太郎『価値づくり経営の論理』
座右の銘
:仕事が人を育て、人が仕事を拓く
趣味
:ゴルフ

(福田俊之=構成 澁谷高晴=撮影)
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