「書棚を見れば、その人物がどんな人であるかわかる」と言われる。投資の世界で成功を収めた人たちは、いったいどんな本を読んできたのだろうか。サラリーマンや元サラリーマンを中心に、5人の読書歴を紹介する。

仕事ストレスで電柱に八つ当たり

www9945●「配当収入だけで生活できるようになりたい!」夢を実現、配当利回り重視でコツコツ買い集めた株は、140銘柄超。

配当利回りの高い銘柄をコツコツ買い集めて資産1億円を達成したwww9945氏の部屋には、書棚に収納しきれなかった本を詰め込んだダンボールが何箱も積まれていた。

「大学卒業後に納豆メーカーに就職したのですが、配属された営業職は自分にはまったく向いていませんでした。納品先の担当者と他愛もない世間話をしなければならないのがストレスで、よく深夜に電信柱に八つ当たりして蹴っていました」(www9945氏)

株を始めたのは仕事を辞めるためだったが、十分な資金ができる前に、辞表を提出してしまう。結局、専業投資家にはなりきれず清掃会社に就職するが、人生の目標はますます明確になる。配当収入だけで生活することだ。

「度重なる失敗と試行錯誤の末に、割安株投資にたどり着きました。私は年間300万円あれば生活できるので、配当収入だけでそれを得られるようになりたいと思いました。最近その目標は達成しましたが、ウマの合う今の上司が定年退職するまでは働くことにしています」(www9945氏)

そんなwww9945氏の愛読書を並べた書棚には、勝負師の人生を描いた本が多い。例えば、プロゲーマー・梅原大吾氏の『勝ち続ける意志力』は「ゲームの世界で頂点を極めた著者が、突然“このままでいいのか”と介護の世界に身を投じ、人に感謝される悦びを知る。そして、再びゲームの世界に復帰したときには、人間性が磨かれて無敵の強さを得ているなど、とてつもなく面白い。相場も勝負の世界ですから、著者の言葉は琴線にビシビシ触れるのです」(www9945氏)