悲観的に考える口ぐせを手放す
物ごとを悲観的に考えることが習慣化すると、絶えず不安を抱えることになり、気持ちも沈みがちになります。
気持ちが沈んでいれば、自然と表情も暗くなり、周囲の人に陰気な印象を与えてしまうため、人間関係の悪化を招くリスクが高まります。
人生を楽しむためには、意識して悲観的な口ぐせをやめることが大切です。
物ごとを悲観的に考えてしまう時、無意識に口にしている口ぐせには、3つの共通する特徴があり、心理学では、「認知の歪み」(考え方の偏り)が言語化されたものと考えられています。
代表的な悲観的な口ぐせを、その背後にある心理パターン別に紹介します。
【認知の歪み①】最初から可能性を閉ざす口ぐせ
まだ何も起こっていない段階で、最悪の結果を「当然のこと」と決めつけてしまう人に多く見られる口ぐせです。
①「できっこない」
やる前から結果を決めつけて、何も根拠がなくても、悪い結果を100%の事実と勝手に思い込んでいます。
②「いつもこうだ」
たった一度の失敗や一部の出来事を、まるで毎回起きていることのように極端に一般化しています。
③「みんなそう思っている」
明確な根拠を示すことができない時に、「絶対にこうだ」と言い張るために多用される抽象化の典型例です。
最悪シナリオばかりを想像してしまう人
【認知の歪み②】自分を追い詰める口ぐせ
悪いことをすべて自分の責任と考えたり、自分に過度なプレッシャーをかけたりする人に多く見られる口ぐせです。
①「私のせいです」
コントロールできない不運な出来事まで、自分の責任だと思い込んで、自分を責めてしまう気持ちの表れです。
②「こうしなければいけなかった」
適切な対応ができなかった自分を責めて、深く反省するだけでなく、精神的にも自分を追い詰めてしまいます。
③「やっぱりね」
何か悪いことが起こった時に、前もって気づいていながら、それを止められなかった自分の無力さと無念さを嘆いています。
【認知の歪み③】最悪の事態を想定する口ぐせ
未来の出来事に対して、最悪のシナリオばかりを想像してしまう人に多く見られる口ぐせです。
①「またダメかもしれない」
起こる確率の低いトラブルまで過剰に心配して、不安な気持ちばかりが膨らんでしまう時の言葉です。
②「終わったな」
わずかなミスや小さな問題にもかかわらず、自分の人生のすべてが台無しになったように感じて、極端な反応を示しています。
③「ダメでもともと」
大胆に割り切っているようでいながら、その背後には「行動しても良いことはない」という諦めの気持ちが隠れています。
悲観的な考え方から抜け出すことを意識すると、偏った物の見方をしなくなって、視野を広く持つことができます。
視野が広くなれば、いろいろな可能性が考えられるようになり、これまでに気づかなかった他の選択肢を持つことができます。
人生を楽しむためには、自分で変えられないものは諦めて、変えられるものを積極的に変えていく……という意識を持つことが大事なポイントとなります。

