飲み放題、タダの牛脂、銭湯文化…当たり前ではない
もう一つ、私のお気に入りは「居酒屋の飲み放題プラン」(笑)。
これは論理的に得かどうかではなく、“飲み放題”という言葉の爽快感と豪快さに惹かれるから。「今日は飲むぞ! 元取るぞ!」って思ったら、心に余裕が生まれて幸福感を感じられるんです(笑)。
ねんねんちゃんが好きなサービスは、「お肉屋さんがタダでくれる牛脂」。
私はお肉をあまり食べないので全然知らなかったけど、これがあるだけで家でのすき焼きや焼肉の美味しさが全然違うらしい!
あとは銭湯。深夜まで営業しているし、入浴後に牛乳を飲めるのが最高なんだって。中国人はそもそも湯船や銭湯文化に馴染みがないから、ディズニーランドに行くみたいにワクワクするし、一大イベントです。
《むいむいの中国人的ヒント》
日本のコンビニは世界最強。居酒屋好きの私は、飲み放題プランを愛してます。
30歳で卒業、中国へ帰る選択肢はなかった
2020年、30歳になった私は日本のアナウンス学校で2年間の学びを終えました。ほとんどの外国人留学生は、学校を卒業した時点で母国に帰るか、日本に残って次のステップに進むかの決断を迫られます。
ネイティブと同等の日本語力を身につけるべく日本にやってきた私は、クラスで唯一の外国人留学生として2年間、文字通り血反吐を吐くような思いで学びました。そのおかげで2年目に訪れたスランプも脱出し、ある程度、上達の実感もありましたが、母国に帰るという選択肢はありませんでした。
「自分では話せているつもりになっているだけで、実はうまく話せていないのではないか? あるところからは上達の壁にぶち当たっているかもしれない。どうやったら打ち破れる?」と、自分が求めている日本語力には到達できていないこともわかっていたんです。
クラスの日本人の同期たちが目覚ましく成長していく姿を見て、取り残されているような焦りもありました。向上心を持ったアナウンス科の留学生たちはみんな、周囲との差に悩んでいたと思います。

