大声が出た時点で、それ以上会話は続けない夫

境界線とその結果に一貫性をもたせることで、脳は「この場面ではこう振る舞えばいい」と自然に学んでいきます。毎朝のルーティンが無意識の習慣になるのと同じです。境界線を守りつづけることで、それが「当たり前」になっていくのです。

今の夫と付き合いはじめたころ、ケンカしたことがありました。私が大声を出した瞬間、彼はさっさとその場を立ち去ってしまいました。正直、驚きました。

ドアノブに手をかけて出ていこうとしている男性
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ケンカなんだから多少大声になるのは仕方ないし、お互いに感情をぶつけ合ってから仲直りするのが普通じゃないの? と思っていたからです。でも、彼の「もめごとの解消法」は違いました。

彼の境界線はすぐに明確になりました――大声が出た時点で、それ以上の会話は続けない、というものです。私が声を荒らげるたびに彼はその場を離れ、私はしだいに学びました。彼と一緒に問題を解決したいなら、大声を出さずに話し合うしかない、と。

一貫して境界線を守ることが大切

私たちは常に境界線を試して広げようとします。子どもが同じことをするのも、当然といえば当然。大人が一貫して境界線を守ってはじめて、子どもは「何が求められているか」を理解するのです。

境界線を引くのは大人の役割ですが、それが本当に守られるのかを確かめるのは子どもの役割です。

月曜日に言ったことは土曜日も同じ? 大人が疲れているときはどうなの? 夜になっても変わらない? 朝は? ――そうやって、あらゆる場面でテストしてきます。

いちばん大変なのは、最初の一歩です。境界線を引こうとすれば、必ず子どもがそれを広げようとしてくる覚悟が必要だからです。それが彼らの「仕事」なのです。土台をつくるのは確かに骨が折れますが、一度できてしまえば、毎日がずっと楽になります。