大使館で開かれる「プレガラ」とは
会食などの社交行事は帰り際に小さなお土産を渡す習慣があり、準備が欠かせません。ワシントンDCの日本大使館では500人以上の大規模なガラパーティー(正式な晩餐会やチャリティーイベント)が開催されることがありますが、大口スポンサーや重要な支援者とより親密に交流するために少人数による「プレガラ夕食会」が設定されることもあります。
プレガラとは、ガラ本番に先立って開かれる夕食会で、通常は数十人程度の参加者に限定されます。参加者は到着後にカクテルを楽しみながら交流し、その後に着席してディナーが提供されます。ディナー中には来賓スピーチや活動紹介、映像上映、エンターテインメント、寄付を募るオークションなども組み込まれる場合があります。
大切なのは「モノ」そのものではない
あるプレガラ夕食会では、共催のオペラ団体から参加者へのお土産用に48名分のチョコレート小箱が届きました。1箱には高級チョコが4粒ずつ入り、事前には1ダースずつにまとめて4セットが揃っていました。しかし当日、配布前に数えると1ダース分が消え、36箱しかありません。原因は保管ミスか、スタッフへのお土産と勘違いされた可能性があります。オペラ団体にも確認しましたが、開催当日にチョコレート小箱を追加することができません。苦肉の策として、「来場したペア1組に1箱」の配布に切り替えて全員に行き渡るようにしましたが、身が縮むようなアクシデントでした。
どんなに富裕層や地位の高い人でも、心のこもったお土産を受け取れば嬉しいものです。あるイベントでは、上院議員夫人がサンプルバッグを受け取れず、後日「私も欲しい」とわざわざ電話をかけてきたこともあります。大切なのは「モノ」そのものではなく、「自分が歓迎され、大事に扱われた」という感覚です。だからこそ、絶対にミスが許されない準備というものがあります。

