「昼夜逆転は良くない」とは限らない
夜に眠れなかったとしても、昼にしっかり眠れていれば、エネルギーの回復という点では意味があります。
しっかり、昼夜逆転の自然なリズムでできるだけたくさんの睡眠をとる、これができれば回復は早いですよね。職場を休む、というのは、この睡眠が上手にとれるための、ひとつの大きな条件なのです。
医師や周囲の人から、「昼夜逆転は良くない」「生活リズムを戻しましょう」と言われることもあるかもしれません。それは、先に説明したように、日中に仕事をする場合に備えるためのものなのです。
睡眠効率を重視するか、日中の仕事に合わせたリズムを重視するか、それは、その人がどの状態で、どれぐらいの日数休むか(短期か長期か)で変わるのです。ただ、基本的には、まずは十分に眠れる状態をつくり、次に、生活リズムを整える、という順番を意識するといいでしょう。
安全で確実な体の回復を助けるアイテム
睡眠の質は気にしない、とはいえ、「なんとかぐっすり眠りたい」という欲求は、疲れていればいるほど感じるものです。
眠ろうとして、あるいは嫌なことを忘れようとして、アルコールを活用する人が少なくありません。確かに、アルコールを飲むと眠くなります。しかし、それは入眠の効果があるだけで、しばらくしてアルコールを解毒する段階になると、今度は覚醒の作用があるそうです。結果として、睡眠にはよくないのです。
しかしお酒でも飲まないと、寝つくのもむずかしく、布団の中でつらい連想が続いてしまう、という苦しい声もよく聞きます。早く、ぐっすり眠りたい、けれども、いざ眠ろうとすると眠れない。この状態にいると、「必死に眠ろうとする、その緊張で眠れない」という感情の葛藤が生じ、これがまたエネルギーを消費するという悪循環に入りやすくなります。
この矛盾を、比較的穏やかに、現実的に解いてくれる方法のひとつが、眠剤を使うという選択です。眠剤というと、「依存が怖い」「一度使ったらやめられなくなるのではないか」「自然な眠りではないのではないか」といった不安を抱く方も多いでしょう。
しかし、疲労の第2段階にいる人にとって、眠剤はアルコールより安全で確実な、体の回復を助けるための医療的なサポートなのです。

