[懐石料理]青草窠(せいそうか)
――日本文化の奥深さを目と舌で堪能する
ミシュランで2ツ星を獲得した名店。料理はコースのみで、昼は6300円と1万2000円と2万円、夜は2万円(各サービス料10%)。
東京都港区南麻布4-2-34 天現寺スクエア1F TEL/03-3473-3103
営業時間12:00~14:00、17:30~23:00 日休
カウンター6席、個室3室(茶室あり) 要予約
日本の美の粋を極めた料理に、オーナーの永坂早苗さんが集めた美しい器が華を添える。なかには骨董的価値の高いものも。黒く艶めく漆の椿膳に縁どられ、一幅の名画のようだ。
【1】懐石の花と呼ばれる「煮物椀」の松葉蟹寄せ。
【2】「お造り」の鰤。古九谷の皿にわさびを載せるさりげなさが心憎い。
【3】「八寸」。手前は蒸し鮑と百合根。奥は椿の葉をあしらった卵黄の味噌漬け。
【4】「焼き物」の若狭ぐじ。器は桃山時代の唐津焼だ。
【5】「お菓子」は自家製のこし餡を包んだ白いきんとん。日本料理店には珍しく、菓子まで手づくりだという。
(構成/長山清子 撮影/工藤睦子)