日本画家 千住博

1958年、東京都生まれ。82年東京芸術大学美術学部 絵画科日本画専攻卒業、87年同大学大学院博士課程修了後は世界的日本画家として活躍。滝のアーティストの異名もある。第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ(ヴェネツィア、イタリア)にて東洋人として史上初となる名誉賞受賞。近年では、JR博多駅のアートディレクション、軽井沢千住博美術館開館、オペラ「KAMIKAZE」の舞台美術担当(東京文化会館)など精力的に活動している。


 

美術館へ行く、あるいは画集や写真集を眺めることだけが美的な体験ではありません。日々の食事も身近な美的体験の一つなんです。

例えば、この料理はおいしかったというとき、「美味」と書きます。おいしいとは文字通り、美しい味なんです。

私たちはおいしいものを食べると、励まされます。生きていてよかったと幸せを感じる。そして、おいしさの感動を誰かに伝えたくなる……。美的な体験とは活力を与えられることであり、感動を伝えたくなることなんです。