[懐石料理]本湖月
――旬の素材を主役にした料理は当然ながら、器も必見の価値あり
「私どもは非日常の特別な時間を提供しております。料理は当然ながら器、季節、景色などすべてを大事にする。器に関して私の道楽は半端ないですよ。そういう店は今、少ないですから、日本一くらいの道楽者じゃないですか。おかげで儲かりません」と主人の穴見秀生さん。
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-11 TEL/06-6211-0201
営業時間/17:00~20:30入店 日曜定休
カウンター8席、個室3室(個室料10%) カード可 カウンター禁煙
料理は1万5000円、2万円、2万5000円(消費税・サービス料10%別)。料理、器は1カ月ごと変更。12月ならせこ蟹やふぐ、1月は松葉がになど旬の素材が主役となる。
【1】10月は松茸が主役(2万円以上のお料理)。毎年心待ちにする客で特に賑わうひと月となる。写真は松茸のお椀。上にのっているのは松茸の軸を割いたものだ。
【2】八寸は、上から時計回りに、いくらと鱚の昆布じめ、黄身おろし和え、生干しこのこ、栗のおせんべい、なめこと菊菜の白和え、とんぶりとしらさ海老たたきミズの実和え。菊花の着せ綿を飾る。
【3】おしのぎの鯖寿司。この日の鯖は青森八戸産。どのコースも料理は12皿程度が出る。
(構成/野地秩嘉 撮影/工藤睦子、ハリー中西)