金利ではなく「いつ使うか」で選ぶ

定期預金も個人向け国債も、条件次第で現金化はできます。ただし「いつ解約できるのか」「解約するといくら失うか」はそれぞれ異なります。日々使うお金や、急な病気・収入減に備える生活防衛資金は、最初から普通預金に置いておくのが鉄則です。

ここまで見てきて、「結局どちらがお得なの?」と思われるかもしれませんが、結論は一つです。金利の高さではなく「そのお金をいつ使うか」で選ぶのが正解です。

1年以内に使うかもしれないお金(生活費・医療費など)は、普通預金に置いておきましょう。定期預金なら中途解約で利息が減り、個人向け国債は発行後1年間そもそも換金できません。最優先事項は、すぐに使えることなのです。

使う時期が決まっているお金(教育費・住宅購入資金など)は、その時期に満期が来る定期預金が第一候補になります。3〜5年後まで使わないと決まっていれば、個人向け国債の固定3年・固定5年も選択肢です。購入時の金利が満期まで続くため、受取額を先に見通せる安心感があります。

お金の性格によって「正解」は変わる

10年以上など当面使う予定がないお金については、なるべく増やしておきたいところです。今後も金利上昇傾向にあると考える場合には、半年ごとに適用金利が見直される変動10年が向いています。

ただし、将来の金利が下がれば受取利息も減ります。なお、この期間であれば、値動きのある投資信託や株式などを組み合わせて、さらに増やす選択肢も視野に入ってきます。

【図表2】使う時期で選ぶ、お金の置き場所
筆者作成

「どれが一番得か」を探しても、答えは出ません。大切なのは、手元にあるお金を、時期ごとに3つに色分けしてみることです。それだけで、金利上昇の恩恵を受けながら、必要なときに困らないお金の置き方ができるようになります。

まずは、通帳を見直すところから、始めてみませんか。

検索時にプレジデントオンラインに関連する記事が表示されます

【関連記事】
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」
安っぽい服ばかり着ていると人生大損する…トップスタイリストが教える「今すぐやめたい残念な服」の特徴
「日本円の紙くず化」へのカウントダウンが始まった…高市首相が狙う「借金1342兆円を帳消しにする」禁断の処方箋
バフェットも「現金は危険だ」と警告した…オルカンでもS&P500でもない、インフレ時こそ強さを発揮する「資産」
「年金だけで暮らす人」は早々に手放している…50代までに捨てておくべき「老後のお金を食い潰すもの」8選