スマホの誘惑が激減する待受画面

旅行中だけでなく、デンマーク人は普段から様々な形でデジタルデトックスの時間を作るように心がけています。

たとえば、大手企業に勤めるCさんは、寝室にスマホを持ち込まないと決め、睡眠中はフライトモードに設定するようになりました。また、朝は支度で忙しくて返信する暇がないため、朝起きてすぐにスマホをチェックするのもやめました。

その結果、朝は雑念にとらわれず、気持ちよく朝の支度に専念できるようになったそうです。

日常生活でスマホの誘惑を断ち切るためには、スマホの通知を制限する、スマホの待受画面をモノクロに設定する、といった対策も効果的です。面白いことに、待受画面をモノクロにすると、スマホの誘惑が激減するということが実証されているのだそうです。

スマホの誘惑を断ち切ることは、時間の質を上げてくれます。以前、私自身は仕事中でも家事をしているときでも、チャットやメールの通知が来るたびに返信をしていました。

ちょっと作業を進めてはスマホをチェックして返信し、またちょっと作業を進めてはスマホをチェックして返信して……を繰り返していて、集中力は途切れ途切れ。1日中デスクに座っていても、仕事が捗っていると感じられた時間はほんの僅かでした。

そこで、仕事中は通知をオフにするとともに、できるだけスマホを目の届かないところに置くようにしました。すると、目の前の作業に集中できるようになり、体感としては、仕事の効率が10倍以上アップしたように感じます。

誰とでもつながれる状態をやめる

スマホ時代に「じぶん時間」を持つためには、デジタルデトックスする時間を意識的に設けるしかありません。仕事でもプライベートでも「つながらない時間」を設定して、いつでも誰とでもつながれる状態をやめることです。

日本で「つながらない時間」を持っている経営者もいます。デンマークの考え方を経営に活かしている女性経営者Sさんは、全社共有のカレンダーに「プライベート」という予定を入力しています。それは「この時間はプライベートタイムなのでつながりません」というシグナルになります。

おかげで、その時間は子どもと一緒にゆったり過ごせるようになり、家庭に笑顔が増えたそうです。

スマホ時代を生きる私たちは、自分や身近な人を守るためにも、デジタルデトックスの時間をしっかり持たなくてはいけないのです。

【図表1】現在の私のスケジュール(平日)
出所=『幸せの国デンマークの「じぶん時間」のつくり方』(SBクリエイティブ)