青白い色の照明は睡眠ホルモンの分泌を抑制

そして、よりよい眠りのためには、この入浴時間、湯船の温度に加え、照明の色や明るさも意識することが大切です。

就寝時刻の約90分前に入浴するなら、浴室の照明はオレンジ色の温かみのある光が最適です。

照明の色の違いによる影響を調査した研究では、6500K(青白い色)の照明は、夜に分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまうことがありますが、6500Kに比べ2700K(オレンジ色)の光はこの影響が少ないことが報告されています(※4)

田口里奈『科学的根拠に基づく 最高の睡眠空間』(かんき出版)
田口里奈『科学的根拠に基づく 最高の睡眠空間』(かんき出版)

また、名古屋市立大学で行われた研究では、オレンジ色の光は副交感神経を優位にしやすいことも確認されました(※5)

副交感神経が優位な状態とは、呼吸が深くゆっくりになり、筋肉の緊張がほぐれ、心身ともにリラックスした状態です。湯船の温かさに加え、オレンジ色のやわらかな光の空間で、より深いリラックス感を得られやすくなるでしょう。

朝にもシャワーを浴びたり、入浴したりする習慣がある方にとっては、朝は青白い色の照明が適していますが、質のいい睡眠のためには、夜の入浴と入浴環境が大切です。

そのため、浴室の照明は「単色でオレンジ色」にするか、調色機能つきの照明を使って朝は青白い色、夜はオレンジ色に切り替えられるようにするのが理想的です。

※4 Nagare R, Rea MS, Plitnick B, Figueiro MG. Nocturnal melatonin suppression by adolescents and adults for different levels, spectra, and durations of light exposure. J Biol Rhythms. 2019;34(2):178–194.
※5 Yuda E, Ogasawara H, Yoshida Y, Hayano J. Exposure to blue light during lunch break: effects on autonomic arousal and behavioral alertness. J Physiol Anthropol. 2017;36:17.

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