(4)個々人の強みを最大限に活用する

個々のメンバーの経験や訓練や過去のパフォーマンスを考慮して、各人に最も適した仕事を割り振ろう。適切な割り振りを行うことで、メンバーのスキルや適性がチームの目標に合うように配置され、チームが任務を達成する可能性が高まることになる。

この適材適所の配置を実現することで、メンバーが他のメンバーに自分の経験を話しているとき、あなたがしっかり聴いていたことを実証できる。また、各自のスキルに最も適した仕事を割り振るために必要な他のあらゆる話し合いに、あなたが参加してきたことも示せる。あなたがこのような関心を示すならば、チームのメンバーもそれに応えて、仕事の進展とともに進んで率直なコミュニケーションをとるようになる可能性が高まるだろう。

最後に、仕事を割り振るにあたっての配慮は、すべてのメンバーがそれぞれの仕事で成功できるようにしたい、というあなたの意向をメンバーに伝えることになる。利用できるスキルを最大限に活かすために、チームのそれぞれのポジションについて、またチーム全体について、どのような結果が期待されているのかを明確かつ正確に説明しなければならない。

(5)決定はどのように下されるのかを明確に伝える

チームのそれぞれのポジションについて、決定を下す権限がどこまであるのかを簡単に説明し、チームの任務達成能力やポジション間の関係に影響を及ぼす決定についてはあなたの判断を仰ぐべきだということを、メンバーに認識させよう。たとえば、チームの活動の最終結果や全体的なスケジュール、また他のメンバーの仕事に影響を及ぼす決定は、すべてあなたが下すべきだ。

逆に、個々のメンバーが下すほうがよい決定に介入するのは控えるべきだ。