「寝ずに頑張ることがえらい」は時代遅れ

すでに多くの人が指摘しているように、「眠らずに頑張って仕事をしている」ことを武勇伝のように自慢できる社会は、すでに遠い過去に終わっています。

「いや、高市首相は睡眠不足を誇っているのではない。それだけ激務であることを発信して、少し同情してもらいたいのだ」という向きもあるかもしれませんが、それは全世界に向かってアピールするものではありません。まずは側近の方々に相談して解決策を講じてもらうのが先でしょう。

そもそも総理大臣が先頭にたって睡眠不足で激務をこなす姿をアピールすることで、今やすっかり過去の話であったはずの「寝ずに頑張ることは美徳」という時代遅れの誤った認識が再び国民に蘇ってしまえば、これは国民の生命や生活はもとより、社会さらには国家にとっても大きな損失となってしまいます。

そしてこれは、睡眠不足を注意力・判断力の低下や事故、さらには生活習慣病や精神疾患のリスク上昇を招く健康問題と位置づけ、個人の努力だけでなく、長時間労働の是正を含む職場・社会環境の整備が必要だとしている厚生労働省、すなわち日本政府の見解とも大きな齟齬があると言えましょう。

「ヘリシーン」は非常に危険

ところで、冒頭に紹介した視察動画では、被災地上空を飛行するヘリの機内で窓ガラス越しに立ち、被災地に手を合わせる高市首相の映像も流されました。飛行中のヘリの機内に立つ。この演出も冷静に考えれば非常に危険な行為です。

首相官邸公式Xに投稿された動画のキャプチャ。高市首相の熊本県訪問の様子が映し出されている。

官邸も高市首相も、支持率低下に焦ってイメージアップのために発信を続けているのかもしれません。しかしその内容が、国民に「安全」にかんする誤ったメッセージを拡散していることについては、もっと自覚的になるべきではないでしょうか。

睡眠不足をアピールしたり、飛行中のヘリで立って合掌して見せたり。常識では考えられない「危険」を実行しつつ、それをわざわざ広く国内外に発信する高市政権。

こうした政権の「判断力」や「抑制制御」に国内外から大きな疑念をもたれかねない高市首相の睡眠不足問題。

一刻も早く是正するとともに、誤ったメッセージ発信の訂正と説明責任が高市首相に求められていると言えましょう。

【関連記事】
「年金だけで暮らす人」は定年前に手放している…大掃除で捨てるべき"老後のお金を食い潰す"無駄なもの2つ【2025年12月BEST】
現役医師「このままでは国民皆保険が崩壊する」...高市政権がこっそり進めている「医療制度改革」の黒い目的【医療制度改革3選】
「ボディーバッグ」より評判が悪い…休日のイオンで見かける一発で「だらしないお父さん」になるNGアイテム【2026年6月BEST】
やっぱり「日本の新幹線」を売らなくてよかった…日本を出し抜いた習近平がインドネシアで食らったしっぺ返し【2026年6月BEST】
亡くなるまで毎年6.5万円もらえる…申請するだけで年金に上乗せして支給される「給付金」の対象者【2026年5月BEST】